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冨田善彦(編集)/金山博臣(編集)/植村天受(編集)/篠原信雄(編集) |
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2020年は新型コロナウイルス感染症で一色になってしまっていますが、腎細胞癌(RCC)治療に関してもいくつかの重要な進展がみられています。既存の治療では、IO doublet(ニボルマブ+イピリムマブ併用療法)の長期成績(4年(ESMO2020))、ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法の中期成績(約2年(ASCO2020))、IO後のTKI治療の日本人データの発表(ASCO-GU)もありました。新規治療、薬剤では、ASCO2020において乳頭状腎細胞癌に対するMET-TKIであるsavolitinibの結果が報告され、ESMO2020において無治療進行症例に対するニボルマブ+カボザンチニブ併用療法の第Ⅲ相臨床試験、経口HIF-2 a阻害薬の第Ⅱ相臨床試験、第Ⅰb試験ではありますがアテゾリズマブ+カボザンチニブ併用療法の結果が報告されています。なかでも現場のわれわれの現時点での課題は、1次治療の選択かと思います。 本号では、近畿大学の野澤先生、浜松医科大学の三宅先生、新潟大学の山名先生に1次治療選択の考え方について執筆をお願いしました。また、リスク分類別という観点からの腎細胞癌の長期成績について、徳島大学の高橋先生、広島大学の亭島先生、防衛医科大学校の伊藤先生にご執筆いただきました。また、【Round Table Discussion】ではIO+TKI併用療法施行症例に焦点を当ててディスカッションを行いました。また【特別寄稿】として、改訂された『腎癌取扱い規約』の主な改訂内容について、北海道大学の大澤先生に執筆いただいております。 本号もまた、少しでも皆様の日常診療の一助になれば幸いです。 |
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