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本シリーズも2006年の創刊から12年が経過し,ここに第7巻を刊行する運びとなりました。隔年発行の皮膚科版Yearbookとして定着した感があることをとてもうれしく思います。また,メディカルレビュー社から私が編集刊行している100の質問シリーズや最前線シリーズと並んで,私の約200冊の単行本のなかでも代表的な長寿シリーズ刊行物となったことも大きな励みです。前回からは新進気鋭の若手共同編集者をお迎えし,華のある斬新な内容にしようと尽力してきました。今回は東京女子医科大学の常深祐一郎先生にご参加いただき,その活力とアイディアにより,ご専門分野のみならず編集全般にわたって企画を深化させていただきました。私の出版への情熱の泉もまだまだ枯れそうにありませんが,いずれは前回の鶴田大輔教授とお二人でこのシリーズを継承発展していただければと密かに念じています。今回も,愛読者のみなさんに皮膚科学の新しい息吹をお届けできたのではないかと自負しています。 (宮地良樹「序文」より抜粋) 皮膚科は(いや,医学は,世の中は)日進月歩です。基礎研究で新しい事実が見出される,新しい疾患概念が提唱される,新しい治療薬が登場する,ガイドラインが更新される・・・いろいろな進歩があります。責任ある診療を行うためにはkeep upしなければなりません。しかし,多数の学会に参加したり,医学雑誌のすべてに目を通したりすることは困難ですし,もしできたとしてもほとんど忘れてしまうのがオチです。ですので,頭の中にはまず概略を入れて目次を作ります。目次だけなら記憶のcapacity内です。目次が入っていれば「そうだ!」と思い出して,詳しく調べられます。本書は1項目見開き構成で,皮膚科医が知っておくべき“New”な内容をコンパクトにまとめてあり,これを通読することで頭の中の目次に新しい項目が追加できます。本書の編集意図は調べ物用ではありません。目次を作るためですから,さっとでも良いので通読されることをお勧めします。私は校正作業ですべてのゲラを読ませていただいていますが,その簡潔さとおもしろさから驚くほど速く読み進められました。今すぐ目を通して頭の中の目次をupdateしていただけましたら幸いです。 (常深祐一郎「序文」より抜粋) |