Jazyk: |
japonština |
Rok vydání: |
2022 |
Předmět: |
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Zdroj: |
横浜医学 = YOKOHAMA MEDICAL JOURNAL. 73(2):47-53 |
ISSN: |
0372-7726 |
Popis: |
線維性異形成症(Fibrous dysplasia:FD)は,幼若な骨形成を伴う線維組織の増殖性病変であり,骨膨隆を引き起こす.下顎骨に発症した場合,非対称な顔貌となり治療は骨削除術が行われるが,口腔内の手術は視野や器具の制限により術後に十分な顔面の対称性が得られないことが多い.そこで,われわれは下顎FDに対して骨削除量を決めるサージカルガイドを作製し,ナビゲーションシステムと併用した手術を行った.症例は28歳女性で,左側下顎部の腫脹を主訴に当科紹介初診となった.CT画像より 3 次元( 3 D)画像ソフトウェアにて下顎骨を 3 D構築し,正中矢状面に対し健側をミラーリングした下顎骨を基準に 3 mm余剰に骨削除を行う方針とした.下顎枝後縁と下顎下縁の切除するサージカルガイドをソフトウェア内で設計し,オトガイ神経を避けて口腔内に挿入できるように二分割した状態で 3 Dプリンターを用いて作製した.下顎骨外側の骨削除は,ナビゲーションシステムにて確認しながら骨削除を行った.下顎骨にサージカルガイドを装着し,下縁と後縁の切除を行った.術後撮影したCTと重ね合わせを行ったところ,ミラーリングした下顎骨より概ね 3 mm余剰に骨削除が行われており,下顎管の損傷はなかった.ナビゲーションシステムにサージカルガイドを併用することで,手術の簡便化が可能となり,骨削除のオーバーコレクションにより対称な顔貌形態を獲得できた. |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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