Digital Currency in Two Currencies Model of Money Creation
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 経済研究所年報. (53):121-135 |
ISSN: | 0285-9718 |
Popis: | application/pdf 2010年代から実施された量的緩和政策に加えて,2020年からの新型コロナウィルスの感染拡大への経済対策は,累積債務を急拡大させた。この期間には,ICT の技術革新が進み,デジタル産業革命と呼ばれる経済活動と社会生活の大きな変化が生じた。クリプト・カレンシー(暗号通貨)が実用化され,各国の中央銀行はデジタル通貨の実用化の検討を始めた。本論文は以下のことを論証する。長期的には,巨額の累積債務の存在が政府通貨による信用制度の評価を下げて,経済・社会を信用の過少供給の状態に置く。デジタル通貨による信用創造がこの不足額を補うことは可能である。信用がグローバル公共財であることに留意すれば,公共財の自発的供給の理論を用いて,政府通貨とデジタル通貨の同時市場均衡条件が導かれ, 2 つの通貨が信用を支える可能性が確かめられる。どちらの通貨が信用の供給において優勢になるかは,両者の信用の限界費用を比較することによって明らかになる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |