Judicial Politics in Uruguay

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 法学新報. 124(1-2):59-79
ISSN: 0009-6296
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中立的で専門能力が高く、独立した司法府の存在は、民主主義にとって不可欠である。しかし近年、司法の政治化が注目を集めている。司法府の独立性については、民主化で政党間の競争が高まると、選挙で負けた際に不利益をこうむらないように司法の独立性を高める改革をするという説と、逆に下野した時に司法府を利用して覇権を維持するため司法改革をしないという説がある。 本稿では、二〇世紀後半以降のウルグアイにおける司法府と政治の関係を概観する。一九六〇年代以降の左右過激派の跋扈は、結果的に司法の独立性を侵食することとなり、クーデターによって軍の専横に復した。政党間競争と司法府の関係では、民主化以降、一九九〇年代に試みられた最高裁改革(判事の増員と専門分化)が二大伝統政党のせいで挫折したことは、ウルグアイには覇権維持説が当てはまることを示しているのではないか。また、二大伝統政党の長きにわたる支配を打ち破って政権を獲得した左派政党連合「拡大戦線」が行った、大土地所有を是正するための土地課税をめぐる二つ最高裁判決を検討し、判事たちの法的思考の傾向を析出しようと試みた。
Databáze: OpenAIRE