多数歯先天欠如を伴う骨格性反対咬合の包括歯科治療

Rok vydání: 2014
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Zdroj: 奥羽大学歯学誌. (3-4号):129
ISSN: 0916-2313
Popis: 22歳5ヵ月女。歯の欠損部へのインプラント治療を希望して受診した。パノラマエックス線所見では、上顎左右側犬歯、下顎右側第二小臼歯、上下顎右側第二大臼歯および下顎左側第一大臼歯の欠損を認めた。上下顎左右第三大臼歯も先天欠如していた。不正咬合の改善のために、マルチブラケット装置を用いて動的治療を行い、動的治療終了後は上下顎に保定装置を用いて歯列の安定を図ることとした。また、歯の先天欠如部位に対しては、保定開始後約6ヵ月経過後に2回法インプラントによる欠損部補綴処置を行うこととした。その後はインプラント部および咬合の安定を経過観察する計画とした。オトガイ部の突出、前歯部の反対咬合や正中線の偏位が矯正治療により改善した。欠如していた上顎左右側犬歯部、下顎右側第二小臼歯部、下顎左側第一小臼歯部、下顎左側第一大臼歯はインプラント治療により緊密な咬合が獲得された。下顎左側第一小臼歯で歯肉退縮を認めた。
Databáze: OpenAIRE