日本統治期朝鮮半島の賃金変動について
Jazyk: | japonština |
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Popis: | 本論の課題は、日本統治期朝鮮半島における賃金の変動要因を分析する事である。佐藤(1981)は戦間期の日本では価格が伸縮的に変動し、財の需給が調整されていたと主張した。日本統治期朝鮮半島の労働市場でもこれは同様だったのだろうか。また途上国の労働市場では、ルイスが提起した労働の無限供給モデルが適合しているとされているが、日本統治期の朝鮮半島でも、農村からの労働が豊富に供給されることにより、実質賃金が一定になっていたのだろうか。我々は南北の製造業名目付加価値と熟練名目賃金、または非熟練名目賃金の構造VARモデルによる分析を行った。累積インパルス応答関数の結果をみると、どの場合でも製造業名目付加価値のショックは製造業名目付加価値に有意に正の影響を与えている。どの場合でも、製造業名目付加価値のショックは熟練・非熟練名目賃金に有意に正の影響を与えている。同時点制約、長期制約の双方でこの結果が得られているので、頑健性のある結果と考えられる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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