A Phenomenological Analysis of the Nihonjinron

Autor: Etzrodt, Christian
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2023
Předmět:
Zdroj: 大阪大学大学院人間科学研究科紀要. 49:1-14
ISSN: 1345-8574
Popis: 翻訳者 : 豊泉, 俊大
「日本人論」の提唱者たちとその批判者たちとのあいだで交わされた論争は、方法論および理論にかんする根本の問いをあつかっている。ここでいう「日本人論」とは、1970年代をピークに盛んに著された、日本文化の本質にかんするポピュラーな言説として特徴づけられうるものである。本論の目的は、この論争におけるさまざまな立場を記述すること、そして、アルフレッド・シュッツの現象学的社会学にもとづいて、この論争のなかで提起されているいくつかの問いに解答を与えることである。主たる問いはつぎのふたつである。1)人間の行動、文化、社会について、わたくしたちは普遍的な理論を展開するべきだろうか。それとも、文化特定的な理論を展開するべきだろうか。あるいは、個別主義的な事例研究に従事するべきだろうか。2)ある文化を分析するのに、よりふさわしいのはだれか。すなわち、その文化の内部者か、それとも、外部者か。
The debate between the advocates of the nihonjinron—which can be characterized as a popular discourse about the essence of Japanese culture that culminated in the 1970s— and its critics involves fundamental methodological and theoretical questions. The aim of this paper is to describe the diff erent positions in this debate and off er solutions based on Alfred Schutz’s phenomenological sociology to the questions it raises. Namely, 1) should we develop universal or culturally specifi c theories or make particularistic case studies of human behavior, culture, and societies? 2) Who is more competent to analyze a given culture: insiders or outsiders?
Databáze: OpenAIRE