A Review of Research on Young Children’s Humor and Joking

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: 名古屋短期大学研究紀要 = BULLETIN OF NAGOYA COLLEGE. 58:115-120
ISSN: 0286-777X
Popis: 本研究の目的は、乳幼児期のふざけ行動に関する先行研究を概観し、ふざけ行動の内容を整理し、今後の研究の方向性を見出すことであった。先行研究のからは、幼児期におけるふざけ行動は、攻撃やからかいといった仲間にネガティヴな影響を与えるものがある一方で、仲間との関係性強化や緊張緩和といったポジティヴな機能を持つものがあることが明らかになった。先行研究からは、ポジティヴな機能を持つふざけ行動は、子どもの社会情動的スキルにおける他者との協力や情動の制御とも関連することが指摘されてきている。今後の研究の方向性としては、①ふざけ行動の萌芽に関する研究、②ふざけ行動の個人差に関する研究、③ふざけ行動が生じやすい場面とそれに対する保育者や保護者のような大人の認知、子どもへの反応などを明らかにしていくことが必要であると考えられる。これまでネガティヴな印象を持たれやすかったふざけ行動について、仲間との緊張緩和、関係性強化といったポジティヴな機能を見出すことで、「子どもが社会情動的スキルを発揮する、主体的な行為」としてのふざけ行動について今後の検討が必要であることを示した。
Databáze: OpenAIRE