Analysis of Musical Instrument performance in Waldorf Education through Electroencephalogram Measurements
Autor: | Gen, Ito, Kyohei, Yamashita, Eiji, Tokunaga |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 東京理科大学教職教育研究. 6:13-23 |
ISSN: | 2432-7565 |
Popis: | 筆者らはこれまでにシュタイナー教育における諸実践のうち、フォルメン線描、オイリュトミー、ぬらし絵の分析を行ってきた。本研究もその延長線上に位置づくものであり、シュタイナー教育において、楽器演奏がもたらす効果を演奏者の脳波測定によって明らかにすることを目指すものである。その第一歩として、すでに脳波研究分野で実績のある脳波計MUSE を使用し、シュタイナー教育幼稚園にて、長年音楽教育実践のある楽器演奏者を被験者として楽器演奏時の脳波測定を行い、奏者の脳波がいかなる状態になっているかを分析した。使用した楽器は、様々な形状のライアー、グロッケン(鉄琴)、木琴、笛(木製)、フィンガーシンバル、クーゲル(オルゴールボール)である。ライアーや笛のように、複雑な指の動きを要する楽器の演奏時では、論理的思考や緊張感を示す脳波が上昇した。特に、呼気の調節も必要な笛ではこれらの脳波が顕著に上昇した。フィンガーシンバルは音を鳴らす直前に、論理的思考や緊張感を示す脳波が上昇する一方、その余韻を聴いているときは安静を示す脳波が上昇した。また、ライアーの音階を、短時間で連続的に上昇させた(アップストローク奏法)際には、深いリラクゼーション時に現れるとされるθ波の有意な上昇が観測された。以上より、演奏者は音楽(曲)を演奏する際には、音階と時間(タイミング)の論理的整合性が要求されるため、論理的思考や緊張感を示す脳波が優位になる一方、その音色を演奏者自身が聴く際には安らぎを感じていることが示唆された。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |