一般病棟看護師の終末期看護の実際と尊厳死に対する認識

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
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Zdroj: アディクション看護. 14(2):15-26
ISSN: 1349-7472
Popis: 一般病棟看護師の終末期医療における看護の実際と抱えている課題、尊厳死に対する認識等を掌握するために質問紙調査を実施した。結果、対象は43病院1077名で有効回収率は67.1%であった。対象病棟の7割弱が終末期患者に担当看護師をつけており、8割弱の看護師が終末期ケアに精通した専門看護師や認定看護師からのスーパービジョンを望んでいた。1回の勤務時間内に患者のベッドサイドに訪れて話をする時間は「全くない」から「10分以内」が6割を占め、十分な時間をとれない理由として多いのが、多忙と、自分だけ患者と話すことへの抵抗であった。尊厳死を意識して看護計画を立案している者は3割、家族への看取り教育等は「行ったことはないが必要だと思う」が9割弱、セデーションは「実施しておりかつ、看護師がかかわっている」が6割以上、DNR(do not resuscitate)は「看護師がかかわる機会があるし、自分もかかわっている」が3割以上であった。看護師が尊厳死を全うしたと思う患者の割合は、「3-4割」「1-2割」「ほとんどなし」が合わせて5割を超えた。また、終末期看護の質は看護師の人柄、終末期看護の経験の長さ、看護の知識・技術の習得度の順で左右されると捉えられていた。今後の課題として、一般病棟看護師を対象とした終末期看護に関する教育研修体制の構築と標準化の必要性等が示唆された。(著者抄録)
Databáze: OpenAIRE