Judging method of lock in four-way Doppler measurement of KAGUYA and its verification on orbit

Autor: Asari, Kazuyoshi, Noda, Hirotomo, Namiki, Noriyuki, Iwata, Takahiro, Kawano, Nobuyuki, Takano, Tadashi, Sasaki, Sho, Hanada, Hideo
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: 第29回太陽系科学シンポジウム 平成19年度 = 29th Solar System Exploration Symposium 2007. :27-30
Popis: 2007年9月14日に打上げられた日本初の月探査衛星は、高度約100kmの円軌道に投入された周回衛星(主衛星)「かぐや(SELENE: SELenological and ENgineering Explorer)」と、高度約2,400km〜100kmの月周回楕円軌道に投入されたリレー衛星(おきな: RSAT: Relay SATellite)を用いて、月裏側の重力場の高精度計測を行う。主衛星が月の裏側を航行中は地上から直接計測することができないため、地上から送信した基準信号をリレー衛星経由で主衛星に送り込み、再びリレー衛星で中継し地上局へもどすことでドップラー計測をおこなう。この計測は4つの回線を通ることから「4wayドップラー計測」と呼ばれる。4wayドップラー計測が成り立つためには、リレー衛星および主衛星に搭載されているPLL(Phase Locked Loop)が地上から送信した基準信号に同期していることが前提となる。リレー衛星の同期状態はテレメトリにより実時間で確認できるのに対し、主衛星は月の裏側にあるため実時間での確認ができない。本講演では、主衛星の同期状態の確認をテレメトリによらず、地上局で受信されるドップラー周波数の振る舞いの違いにより実時間で判定する方法について述べる。また、2003年3月に行われた臼田局適合性試験での結果と、2007年11月6日に実施した軌道上の試験において判定方法の正しさが実証されたので、合わせて報告する。本結果により、今後の太陽系探査において、テレメトリが実時間で確認できない場合に、PLLの同期状態を確認する手法が確立された。
資料番号: AA0063719007
Databáze: OpenAIRE