Characteristics of Genetic Alteration in Patients with High-frequency Microsatellite Instability in Colorectal Cancer

Autor: Hirai, Yumiko
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2021
Předmět:
Zdroj: 新潟医学会雑誌. 135(7):119-130
ISSN: 0029-0440
Popis: 【緒言】マイクロサテライト不安定性(High-frequency microsatellite instability: MSI-H)を有する大腸癌は,免疫チェックポイント阻害剤の効果が認められる重要なサブグループである.近年,多数の遺伝子異常(変異,塩基置換,挿入/欠失,コピー数異常,再編成,融合等)を一括して解析するがん遺伝子パネル検査の登場により,各種の固形癌において新たな治療標的となり得る遺伝子異常が明らかになりつつある.本研究の目的は,がん遺伝子パネル検査を実施したMSI-H大腸癌の臨床病理学的特徴および遺伝子異常の特徴を解析し,MSI-H大腸癌に対する新たな治療標的を探索することである.【方法】がん遺伝子パネル検査を実施したStage I-IV大腸癌203例のうち,MSI-H 13例(MSI-H群)とMicrosatellite stable(MSS)36例(MSS群)を対象とした.MSI-H群とMSS群は,傾向スコアマッチング法によって症例を選択した.MSI-H群とMSS群の臨床病理学的特徴,遺伝子異常の発生頻度,遺伝子異常の病的意義を比較した.さらに,MSI-H群13例中12例に対して,PD-L1(Programmed death-ligand 1)免疫組織化学(SP142)を実施し,PD-L1発現陽性症例の臨床病理学的特徴を解析した.【結果】臨床病理学的特徴では,MSI-H群はMSS群と比較して,右側大腸(P=0.048),髄様増殖有り(P=0.016),腫瘍内リンパ球浸潤≧10(P
Databáze: OpenAIRE