36年以上経過した油症患者における神経症候

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: 福岡醫學雜誌. 96(5):152-156
ISSN: 0016-254X
Popis: PCB汚染によるカネミ油症の発生からすでに36年以上が経過するが,PCBの代謝産物であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)の血中濃度は,正常対照と比べて油症患者ではなお高値である.一般に,油症患者では中枢および末梢神経の障害は多くないと考えられているが,その一方,痺れ,感覚低下や異常感覚などの自覚症状はしばしば見られる.さらに,対称性で遠位優位の感覚ニューロパチーがダイオキシンを取り扱う労働者に高頻度であることが報告されており,油症患者では末梢神経障害が潜在している可能性も考えられる.従って,我々は,初発から36年経った油症患者の全国健診における他覚的神経症候と血清PCB濃度とそのパターンの相関性の有無を検討した.
Databáze: OpenAIRE