Construction Process Theory of the Corporate Value Improvement Type Compliance Preparation Model

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2016
Předmět:
Zdroj: 法学新報. 122(9・10):273-298
ISSN: 0009-6296
Popis: application/pdf
本論は、企業価値向上型コンプライアンス態勢の構築工程について論述している。 本論では、上記態勢を、「企業が、その価値向上を図りながら、企業に対する社会的要請に応えること」と定義している。 従前からの企業コンプライアンス態勢の構築は、不祥事対応を目的とし、法令等遵守に力点をおく「リスク管理型」に傾斜しすぎた感がある。このことは、企業現場の実務者達に「やらされ感」「疲労感」などが蔓延してしまう危険が大きい。これを、克服して、企業現場を元気にする企業価値向上型コンプライアンス態勢の構築は、現代企業の緊喫な課題である。 本論では、まず、上記態勢構築工程モデルを試論し、チャート図式化している。さらにこのモデルを使用した現実の金融機関における企業教育・研修の実践事例を紹介している。そして、結語として、企業価値向上型コンプライアンスの究極の源泉は、企業内外のステイクホルダー相互間の「情報及び問題意識、企業倫理(正義感)の共有」であり、その共有状態を実現するために、企業自体に 「対話コミュニティー文化」 が、根づくことの重要性を指摘している。
Databáze: OpenAIRE