Jazyk: |
japonština |
Rok vydání: |
2022 |
Předmět: |
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Zdroj: |
椙山女学園大学教育学部紀要 = Journal of the School of Education, Sugiyama Jogakuen University. 15(1):195-202 |
ISSN: |
1883-8626 |
Popis: |
日本が科学技術立国と呼ばれなくなって久しい。世界の科学技術指標によれば,自然科学系の論文提出本数は現在世界第4位(2021)でかつて第2位を誇っていた時の面影はない。また国内総生産(GDP)も世界第2位から順位を下げており,資源に乏しい国でありながら科学技術力で世界の経済活動を席巻していた姿は過去のものとなった。では,科学技術を生み出す人材を育てる理科教育の現状はどうであろうか。高等学校ではかつて物理・化学・生物・地学の4領域必須であったものが選択制となり,大学の小学校教員養成課程では小学校9教科のうち4教科選択履修で,理科を選択しなくても教員免許が取得できるようになった。さらに理科を敬遠する学生が極めて多いという実態もきく。こうした現状の中,小学校教員となって理科教育を積極的に進め科学技術立国復権を担う人材を育ててほしいと願うのは夢なのだろうか。かつてノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏は小学校時代を振り返って,化学の道を志したのは理科教育に熱心な小学校時代の担任が田中氏に「磁化された針磁石のS極とN極を調べる方法を考えてごらん」と問いかけ食用油に浮かせた針磁石がゆっくりと棒磁石に吸い寄せられる方法を考案したところ担任はそのアイデアを激賞してくれたことがきっかけだったと語っている。教師が理科に堪能であり,児童のアイデアを生かす機会を授業の中で積極的に持つことは極めて大切である。筆者は,子供たちが理科に興味・関心を持ち,自由にアイデアを発揮する授業を実現する教師を育成したい。本実践報告は小学校教師を目指す学生たちに模擬授業を通して理科指導に自信を持ち,明日の日本を担う子供を育ててほしいと願ったささやかな取り組みである。 |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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