介護老人保健施設における高齢者の下肢浮腫ケアに関する研究

Jazyk: japonština
Popis: 本研究の目的は、介護老人保健施設(以下、老健施設)における高齢者の下肢浮腫予防・軽減のプログラムの開発をめざし、その基盤となる老健施設における下肢浮腫ケアの実態を明らかにすることである。第1研究では、看護の視点から「高齢者の下肢浮腫」の概念を明らかにし、下肢浮腫の軽減・予防に向けた今後の課題を探ることを目的とし、Rodgersの概念分析の手順に従って分析を行った。第2研究では、第1研究で得られた「高齢者の下肢浮腫」の特徴を踏まえて、看護職者と介護職者の下肢浮腫ケアの取り組みの内容と下肢浮腫保有率の関係性を明らかにすることを目的とし、近畿圏の659老健施設の看護責任者と介護責任者を対象に、郵送による無記名自記式質問紙調査法を実施した。結果から、下肢浮腫の軽減・予防には、管理栄養士と医師と「ケアの相談」について連携をとること、看護職者と介護職者が連携をして情報とケアの方法を共有しケアの実施を行うことの必要性が示唆された。また、下肢浮腫保有率20%が下肢浮腫ケアの状況をみる一つの指標となる可能性があることが示唆された。
2019
Databáze: OpenAIRE