The Process of Consensus Building seen in Group Discussions by Students Learning Japanese as a Second Language: Based on Oral Materials during Peer-Reading Studies

Autor: HU, Fangfang
Přispěvatelé: 一橋日本語教育研究会
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2016
Předmět:
Zdroj: 一橋日本語教育研究. 4:127-136
Popis: 本稿では日本語上級学習者が参加しているピア・リーディング授業の一環としてのグループ・ディスカッションに着目し、発話機能の観点から学習者同士の合意形成のプロセスを明らかにした。プロセスとしては、①進行表明段階→②解答提示段階→③解答議論段階→④解答整理段階→⑤合意形成段階という五つの段階を踏むのが典型であるが、意見が分かれておらず、多数派の意見に決まる場合には③と④の段階が省略される傾向が見られた。反対に意見がバラバラである場合には、④が活用されることが多かった。意見が分かれ、少数派の意見が採用される時は、③で「否定」という伝達機能が入ることが多く、そこから「検討」「留保」「譲歩」「提案」など伝達機能が複雑になる傾向が見られた。さらに、司会進行役の存在の有無が議論の進行に影響を及ぼしたりする現象や、議論がまとまらない時に一旦別の検討に移るストラテジー、複数の解答をまとめて検討するストラテジーが観察された。
Databáze: OpenAIRE