Soviet Anti-U.S. Propaganda during the Occupation Period of Japan:U.S. Image Drawn by Nihon Shimbun
Autor: | Shinichi, MIYAKAWA |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | SOCIOLOGICA. 45(1・2):43-61 |
ISSN: | 0385-9754 |
Popis: | 『日本新聞』はソ連がシベリア抑留者を教育する最も重要な手段であった.本稿は同紙における米国報道を分析することにより,ソ連がシベリア抑留者に提示した米国像を解明している.量的考察として,同紙における米国報道は徐々に増加し,米ソ冷戦の重要な節目には急激に増えた.同紙は米国報道を重視し,米国に批判的な記事が大勢を占めた.そして,米国報道を国際関係・軍事・政治・経済・社会・文化・歴史に分類すると,同紙は米国の国際関係に注目していた.質的考察として,同紙はアメリカ帝国主義者が日本をはじめとする国々を植民地化していることを糾弾し,自らの帝国主義的野望のために軍備拡張に狂奔する米国を批判した.アメリカ共産党を称賛し,失業が増大する米国を批判し,共産主義陣営による平和運動を好意的に伝えた.そして,アメリカ文明を批判し,アメリカ帝国主義の歴史を糾弾した.総じて,同紙は米ソ冷戦の展開を反映していた.同紙は米国を「悪の帝国」「戦争屋」として描くとともに,米国の共産主義陣営を「民主勢力」「平和勢力」として描いた.同紙はシベリア抑留者に対する反米宣伝の手段としての役割を果たしていたのである. |
Databáze: | OpenAIRE |
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