看護師の臨床経験・部署配属年数による薬剤に関するヒヤリ・ハットの発生傾向 日本医療機能評価機構の公表データを用いて

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 日本看護評価学会誌. 7(1):1-11
ISSN: 2186-4500
Popis: 日本医療機能評価機構が公表するデータを用いて、看護師の臨床経験年数と部署配属年数によるヒヤリ・ハットの発生傾向の特徴を明らかにするために、公開されたヒヤリ・ハット事例のうち、2015年4月から2016年3月までの5092件を分析した。職種経験年数は1年未満、1年以上3年未満、3年以上5年未満、5年以上とし、部署配属年数を1年未満、1年以上とし、これを組み合わせて臨床経験レベルを「新人N/A/B」「一人前A/B」「中堅以上A/B」の七つに分類した。この結果、部署転属1年未満の間は臨床経験年数が長い看護師であっても、ヒヤリ・ハットの発生傾向が大きく異なることが示され、留意が必要であることが明らかになった。新人レベルでは臨床経験が1年以上であれば部署配属年数による影響は見られないが、一人前、中堅以上レベルでは異なっていた。看護師のキャリアラダーは臨床経験年数と部署配属年数を組み合わせた「臨床経験レベル」を考慮する必要があることが示唆された。
Databáze: OpenAIRE