メタクリレート系ポリマーを基材とした歯科用仮着材の開発 練和方法の違いが諸性質に及ぼす影響

Rok vydání: 2014
Předmět:
Zdroj: 奥羽大学歯学誌. (1号):9
ISSN: 0916-2313
Popis: Polyetylmethacrylate(PEMA)と液成分アネトールを用いて試作した歯科用仮着剤を対象に、その練和方法の違いによる影響について検討した。練和方法は、紙練板とプラスチックスパチュラで120回/分練和(PA1)と、ダッペングラスとプラスチックスパチュラで120回/分(PA2)とし、対照の市販仮着剤はカルボキレートセメント系(TES)、グラスアイオノマーセメント系(IPT)は説明書に準じて練和した。硬化時間はPA1がPA2、IPTより有意に短く、PA2、TES、IPT間に有意差はなかった。稠度はPA2がPA1、TESより広がり直径が有意に大きく、PA1、TES、IPT間に有意差はなかった。被膜厚さはPA2が他の3群より有意に厚く、他3群間に有意差はなかった。支台金型とレジン冠の接着強さはIPTがPA1、PA2より有意に強く、PA1、PA2、TESの間に有意差はなかった。PA2の練和方法は操作性が良かったが、被膜厚さが大きいため、PEMAの粒径を小さくした実験の必要性が示唆された。
Databáze: OpenAIRE