内視鏡的に切除した腫瘍径7mmの食道fibrovascular polypの1例

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2010
Předmět:
Zdroj: 市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital. 35(1):5-9
ISSN: 0289-2774
Popis: 症例は、55歳、女性。2008年10月頃より嚥下時不快感を自覚し、頚部食道造影検査を施行。頚部食道左側に可動性を有する径10mm 大の腫瘤性病変を認めた。頚部造影CT所見では頚部食道内腔に強い造影効果を示し、気管を圧排する径10mm 大の腫瘤を認めた。上部消化管内視鏡検査では、切歯列より16cm の頚部食道に径7mm の有茎性隆起性病変を認めた。生検では毛細血管性血管腫が疑われ、経過観察としたが、嚥下時不快感の訴えが強いため、内視鏡的粘膜切除術を施行した。腫瘍は正常な重層扁平上皮で覆われ、一部に毛細血管の増生を認めた。脂肪組織がわずかに含まれ、炎症細胞浸潤を伴う豊富な線維組織を認め、食道fibrovascular polypと診断した。切除後、嚥下時不快感は改善し、現在も再発を認めていない。
Databáze: OpenAIRE