<総説>体内時計によるアレルギー反応の制御
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2015 |
Předmět: | |
Zdroj: | 山梨医科学雑誌 = 山梨医科学雑誌. 30(1):21-28 |
ISSN: | 1348-5091 |
Popis: | いくつかのアレルギー性疾患では,症状が増悪しやすい時間帯が存在し,24時間の周期性が存在する。しかしながら,その詳細なメカニズムはいまだに明らかになっていない。筆者らはこの現象に,近年同定された「体内時計」が関与しているのでは,と考え研究を行っている。これまでに,マウスにおけるIgE/マスト細胞依存性アレルギー反応のモデルを用いて,概日リズム性に発現するアレルギー反応が主要な時計遺伝子の一つであるPeriod2によって制御されていることを明らかにした。さらに最近の研究によって,マスト細胞自身の体内時計がIgEのレセプターである高親和性FceR1 発現を制御していることを見出し,アレルギー反応の概日リズムを生み出すメカニズムの一端を明らかにした。本稿では,アレルギー性疾患で見られる概日性の示す症状発現における体内時計の役割を,筆者らが行ってきた研究成果を中心に簡単に概説する。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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