Hypothermia reduces but hyperthermia augments microglial- and T cell-derived release of factors that mediate neuronal cell death

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2016
Předmět:
Zdroj: 山口医学. 65(2):81-85
Popis: 脳低温療法は,新生児低酸素性虚血性脳症や心肺停止後蘇生後脳症等の脳障害時にニューロン(脳)を保護する治療法であるが,その機序には未だ不明な点が多い.脳損傷後,早期に活性化されるマイクログリアは,サイトカインや一酸化窒素(NO)等のニューロン傷害性因子を放出し,脳障害増悪に関与する.T細胞は遅発性に脳内に浸潤し,サイトカインやプロテアーゼ等のニューロン傷害性因子産生を介して,持続的な脳障害増悪に関与する.本研究では,脳低温療法による脳保護作用機構を解明するため,マイクログリアおよびT細胞由来ニューロン傷害性因子産生に低温・高温が及ぼす影響を調べた.その結果,マイクログリアからのTNF-α,IL-10およびNO産生ならびにT細胞からのIL-17とグランザイムB(GrB)産生は,各々,37℃に比べ33℃では低値,39℃では高値を示した.また,それらの因子の脳内障害的作用をニューロン死で評価すると,TNF-α,IL-10,NO,IL-17およびGrBとも,各々,濃度依存的にニューロン死を誘導した.以上をまとめると,TNF-α,IL-10,NO,IL-17およびGrBの温度依存的産生動態とこれらの因子による濃度依存的ニューロン死誘導動態は比例関係となり,33℃でのマイクログリアからのTNF-α,IL-10およびNOの産生低下ならびにT細胞からのIL-17とGrBの産生低下はニューロン死抑制に,一方,39℃での産生増加はニューロン死増加に繋がると考えられた.
Therapeutic hypothermia protects neurons after severe brain damage
Databáze: OpenAIRE