Conditional Nara and its Co-occuring Forms

Autor: Maeda, Naoko
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 現代日本語研究. 9:23-39
Popis: 本稿は、『現代雑誌九十種の用語用字 第三分冊:分析』(1964)における「なら」の記述・分析の妥当性を、現代日本語書き言葉均衡コーパス(通常版)をデータとして調査し、「なら」の接続の多様性について考察した。まず「なら(ば)」の前接語については、名詞類に接続するほうが活用語類に接続するより多かった。また同書に指摘のないイ形容詞、および「なら」の前に助詞が現れる場合について分析した。さらに「なら」と「ならば」の違い、そして「なら(ば)」に前接する活用語のテンス形式について分析した。「ならば」は、書籍・新聞・ブログにおいて出現しやすいこと、「た+なら」が反事実的な条件文に偏ること、過去形は「なら」より「なら+ば」に接続しやすいことを確認し、このことから「た+なら+ば」の場合に、反事実的な条件文に偏る傾向がより強くなることが分かった。また、新たに「たならば」が否定形に接続する傾向が高いことが示された。
Databáze: OpenAIRE