磁性と転位 第4章 超転位と誘導磁気異方性
Jazyk: | japonština |
---|---|
Rok vydání: | 2007 |
Zdroj: | 検査技術. 12(3):48-65 |
Popis: | 第1章と2章では強磁性体を塑性変形することにより磁化過程に大きな影響を及ぼすことを述べた。塑性変形に伴う磁化過程の変化は転位の周りの応力場が原因で、磁気弾性相互作用を通して生じる。同じ現象が強磁性体である Ni3Fe規則合金や Fe3Al規則合金でも起こるはずである。1934年に Six, Snoek, Burgers によりNi-Fe 合金を圧延することで大きな1軸性の磁気異方性が出現することが発見された[1]。これがいわゆる圧延磁気異方性である。圧延磁気異方性の原因として当時2つのモデルが考えられた。その1つが1章で述べた圧延時に入った残留内部応力と磁気弾性相互作用によるモデルであった。当時のモデルは転位の存在を考慮しなかったために実験結果を十分説明できなかった。もう1つのモデルは、圧延時の外部応力で原子の相対的位置が入れ替わり、一方向に原子対が並ぶという考え方である。いわゆる原子対モデルである[2][3]。しかし、原子の並び方のメカニズムは不明であった。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |