分娩前にグラステタニーを発症した黒毛和種繁殖牛の1例

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2021
Předmět:
Zdroj: 北海道獣医師会雑誌. 65(9):285-289
Popis: 5歳5カ月齢(3産)、舎飼いの黒毛和種雌牛が分娩8日前に起立不能を呈したため、本学附属動物医療センターを受診した。初診時、グラステタニーに特徴的な重度の低マグネシウムおよび低カルシウム血症を示し、起立不能、四肢筋肉の振戦、発汗などがみられた。症例に給与されていた粗飼料はテタニー比、粗タンパク質含量ともに高かった。カルシウム製剤やマグネシウム製剤などの投与により症状改善がみられ、第9病日に正常分娩、その後第12病日に治癒した。本症例はカリウム、粗タンパク質含量が高い粗飼料を長期間に給与されていたため、慢性的な低マグネシウム血症状態に陥り、分娩直前になってグラステタニーが発症したものと推察された。
Databáze: OpenAIRE