A study on the rise and fall of Britain(2) :the factors of Britain's decline

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 奈良大学紀要 = Memoirs of the Nara University. 45:17-41
Popis: 本稿の目的は、イギリス衰退の原因を探ることと、衰退はしつつも、現在なおGDPで世界第5位の地位を保ちつづけられている要因を探ることにある。 まず、代表的な衰退論について以下の手順で、分析を試みた。1. 「世界の工場」からの転落、2. マーティン・ウィーナーの文化史的アプローチ、3. W. D.ルービンスティンの「衰退しない大英帝国」、4. 「衰退=幻想」論 イギリス衰退論は、1970年代以降とくに盛んになったが、これは、サッチャー首相が政治的に衰退論を利用したためでもあった。 次に、イギリスがなぜ「大国」の地位にとどまることができているかの要因を探った。具体的には、以下の分析を通じて行われた。1. イギリスとしてのアイデンティティ、2. リベラリズム、3. 大英帝国からコモンウェルスへの移行、4. アメリカとの「特別な関係」、5. バルフォアとチャーチル これらの分析の結果、イギリスの衰退を食いとどめているのは、教養あるリーダーたちの奮闘であり、彼らを生み出す教育制度を含む伝統にあることが分かった。
Databáze: OpenAIRE