Henri Gil-Marchex as a Lecturer, his Activities and Significance : A Comparison with the Lecture Note of Alfred Cortot

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: 名古屋女子大学紀要. 家政・自然編, 人文・社会編 = Journal of Nagoya Women's University. Home economics・natural science humanities・social science. 66:285-295
ISSN: 2185-7962
Popis: アンリ・ジル=マルシェックス(Henri Gil-Marchex, 1894-1970)は、1920-30年代に国際的に活躍したフランス人ピアニストである。彼の活動は、1930年を境として演奏のみを行うコンサートから講演を伴うレクチャー・コンサートや音楽講座へと変化した。彼は、なぜ演奏だけではなく講演を伴う活動を行うようになったのだろうか。 本論では、ジル=マルシェックスによる「音楽解釈の講座」(1931)に着目し、その内容を近代日本における西洋音楽受容と演奏会の在り方を視点として捉え直すことを試みたい。彼は本講座でアルフレッド・コルトー(Alfred Denis Cortot, 1877-1962)と同様の引用文や比喩表現等を用いて、エコール・ノルマル音楽院の音楽講座と共通する主旨・内容を日本の聴衆に示した。この背景には音楽を感覚的ではなく、学問や教養として文化的に聴くことを求めたピアニストの意図と聴衆の変化があったのではないだろうか。
Databáze: OpenAIRE