Popis: |
"我が国における65歳以上の高齢者人口は21世紀にはほぼ2,100万人にのぼることが予測されており,特に,65歳以上の者がいる世帯のうち,ひとり暮らし老人の増加傾向が最も著しいことが認められている 平成2年現在,ひとり暮らし老人は161万3千世帯であり,これは65歳以上の者のいる世帯のうちの14.9%に該当している.このような現状を踏まえて,高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略(ゴールドプラン)における寝たきり老人ゼロ作戦などにみられるように,健康な生活をめざした様々な老人保健対策が実施されている 栄養の側面からも厚生省が高齢者向きの食生活指針1)を提唱しており,また,高齢者の食生活の実態を把握するために,諸種の調査が実施されてきている)が,ひとり暮らし老人に関する実態調査報告は少ない そこで,私どもは,ひとり暮らし老人のもつ食生活上の問題を,身体状況や生活状況などとの関連から明らかにするために実態調査を行ってきた 今回は,日京生活を健康的に過ごすための食生活上の対策を考える資料を得ることを目的として,ひとり暮らし老人の食物摂取状況,食品摂取頻度,食品嗜好,食事形態などからみた経年変化について検討したので報告する" |