Was 'The Regional Formula' Workable in Sino-Japanese Conflict? : A Study on Competing Logics and Policies of the Ministry of Foreign Affairs of Japan and the Imperial Japanese Army in 1935
Rok vydání: | 2021 |
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Zdroj: | 大東法政論集. 29:3-33 |
ISSN: | 0919-9969 |
Popis: | 本論文は、日中間に存在した諸懸案の解決方法をめぐる、外務省の対中政策の論理とその展開の過程を、陸軍のそれらと連関させて分析し、その帰結を提示することを目的とする。対象期間は、1935年の第一次華北分離工作以降、同年12月の第二次華北分離工作の収束までとした。 この間に、外務省が最優先課題として追求したのは、蔣介石との直接交渉を回避しながら情勢の安定化を図ることであった。この目的を達するにあたり使用されたのが、現地将領を相手に諸懸案の解決を目指す「地方的解決」の手法であった。しかし、事態の紛糾を避けるために蔣介石との直接交渉を回避し続けたこうした経緯が、外務省の本来の意図に反する形で「蔣介石否認論」に接近する事態をもたらしたのであった。 対する蔣介石は、「地方的解決」を封殺すべく種々の手段を講じ、中央による外交交渉へと誘導していく。こうして外務省が蔣との直接交渉の回避を模索し続けた結果は、むしろその意図とは正反対の帰結をもたらしたのであった。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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