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THI調査を中心とした保育科学生の健康度調査を行うと共に, 生活実態調査, 自己ならびに保育者にたいするイメージ調査を併せて実施した。その結果本学保育科学生は平均して明かるく, 朗らかで, 心身の健康におおきな問題はなく, ごく一部の学生に皮膚, 眼, 呼吸器, に軽微な愁訴が潜在的に認められる。特に多面的愁訴を持つ学生達の生活態様をみると, 通学時間は1時間半以上とであり, その反面学業出席状況は良好であるが, 一部教科の学業成績は好ましくない結果をえた。身体的愁訴が学業への集中力を散漫にさせているのか, 講義に参加することだけで過労に陥ってしまうのか, 今回の調査, 面接の範囲では明らかにならなかった。今回の一連の調査, 保育科学生におけるライフスタイルの変化I, II, IIIは個々の学生に対する生活指導, あるいは保育現場への適応性などに関してはかなりの情報を提供しえたと思われるし, こうした調査を経年的に継続し, さらに調査方法を改善することによって, 集団としての傾向の変遷についても推定しうるものと思われた。本論文の要旨は第31回全国保母養成協議会研究大会 (於 松山東雲短期大学1992. 10. 9) において発表した。 |