Cryoprotective Effect of Lactamide on Deep Freezing of Cultured Mammalian Cells

Autor: Tomoka, Satoh, Nobuaki, Yanai
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2013
Předmět:
Zdroj: 生活環境科学研究所研究報告 = Annual report of the Institute of Living and Environmental Sciences. 45:11-16
ISSN: 1346-6534
Popis: ジメチルスルホキシド(DMSO)は、培養哺乳類細胞凍結保存の凍結保護剤として一般的に用いられているが、DNAメチル化やヒストンの修飾によって、一部の細胞では分化を引き起こすことが知られている。凍結保存時の培養細胞の安定した分化形質保持には、メチル化を起こすDMSO以外の凍結保護剤の使用が必要である。 細胞毒性が低く、動物精子凍結保存に効果的であることが示されたアミド化合物が、同様に哺乳類の培養細胞の凍結保存での凍結保護作用があるかを(8種類のアミド化合物で)培養マウス血管内皮細胞を用いて調べた。 調べたアミド化合物の中で、アセトアミドとラクトアミドの2種類が培養細胞に対しての凍結保護作用があり、最も効果的だったのは、濃度が1.5Mのラクトアミドであった。培養細胞の凍結保存に類しては、浸透圧ストレスを避ける必要があるため、1.5Mラクトアミド溶液を作成する際の溶媒を各希釈率のリン酸緩衝塩類溶液(PBS)とし、浸透圧を変えた凍結保存液で凍結細胞の生存率を調べた。 その結果、0.4倍濃度のPBSが浸透ストレスを最小にし、生存率を高く保つことができた。凍結保存培地に高分子量材料を追加すると細胞の生存率が改善するこが知られているので、牛血清アルブミン(BSA)、ヒドロキシエチルスターチ、デキストランの効果を調べた。 その結果、ラクトアミドを用いた凍結保存培地は、0.4×PBSを用いた1.5Mラクトアミド溶液に1%のBSAを添加した場合、DMSOの凍結保護作用に匹敵する凍結保護作用を示すことが分かった。
Databáze: OpenAIRE