低張・高張液が血管内皮細胞のストレスファイバーに及ぼす影響
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2020 |
Předmět: | |
Zdroj: | 藍野大学紀要. 32:69-69 |
ISSN: | 2433-8745 |
Popis: | 血管内皮細胞は常に血流に曝されており、その形態や機能は自身に作用する流れの影響を大きく受ける。例えば、流れせん断応力の作用により血管内皮細胞は流れの方向に伸展して配向するとともに、細胞の力学的強度を担う主要な構造体で様々な細胞機能に関与するストレスファイバーを流れの方向に発達させる。疾患や輸液等によって血液成分の変化が起こると血漿浸透圧が変化し、内皮細胞には高張あるいは低張な血液により浸透圧が負荷されることになる。 しかし、低張または高張な溶液が血管内皮細胞のストレスファイバーに及ぼす影響はほとんど調べられていない。本研究では、ヒト臍帯静脈内皮細胞を低張液または高張液に所定の時間曝した後にストレスファイバーの蛍光観察を行った。さらに、低張液によるせん断応力2 Paの流れ負荷がストレスファイバーに及ぼす影響を調べた。その結果、低張環境により内皮細胞のストレスファイバーは一旦減少するが、時間とともに回復する傾向がみられた。また、低張液による流れ負荷を作用させた細胞では、ストレスファイバーが減少する傾向がみられた。低張液による流れ負荷は、血管内皮細胞の構造と機能に大きな影響を及ぼす可能性がある。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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