Autor: |
NAGATSUMA, Yuriko |
Jazyk: |
angličtina |
Rok vydání: |
2022 |
Předmět: |
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Zdroj: |
和洋女子大学英文学会誌 = Language and Literature of Wayo Women's University. 57:63-76 |
ISSN: |
0289-3940 |
Popis: |
アメリカの芸術家ロバート・ラウシェンバーグは1964年の来日時に3点の作品を制作した。本稿では、そのうちの1つであるコラージュ作品『東京』を考察し、ジャック・デリダの「ブリコラージュ」の理論に基づいて、作品に表される脱中心性を読み解く試みを行った。『東京』は一見すると、活気あふれる都市東京のラウシェンバーグの印象を示しているようだ。しかし、このコラージュにおける日米の国旗のイメージ、類似するイメージの並列、ターゲットなどに見られる円のイメージの多用など、他作品でもラウシェンバーグがしばしば採っている戦略を分析することで、この作品が、日本の首都東京や日米関係の可変性を表すメッセージであることがわかった。1960年代は、戦後復興の繁栄を迎える一方で、安保問題、大学紛争、ベトナム戦争など、国内外に大きな問題が生じていた。本論では、こうした社会、国際的背景の中で、新聞の1面への掲載を念頭におき作られたラウシェンバーグの作品が、政治性のあるものとして読めることを明らかにした。 |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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