Early treatment with medium-chain fatty acids for citrin deficiency improves the prognosis
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 山形大学紀要. 医学 : 山形医学. 39(1):52-60 |
ISSN: | 0288-030X |
Popis: | 論文(Article) シトリン欠損症は、新生児期には、肝内胆汁うっ滞症(NICCD)、適応・代償期には、発育不全と脂質異常症(FTTDCD)、成人期には、シトルリン血症2型(CTLN2)を惹起する。シトリンは、主に肝臓に発現するアスパラギン酸グルタミン酸輸送体で、リンゴ酸-アスパラギン酸NADHシャトルを構成する。肝細胞は、食後の高血糖時にグルコースを取り込み、多くはグリコーゲンの合成に、一部は解糖系を介してエネルギー源および脂質の合成に利用する。肝細胞は、食後にはグルコース、食間には脂肪酸をエネルギー源として利用するが、シトリン欠損症では、解糖系の障害からグルコース、PPARα の低下から脂肪酸も利用できず、エネルギー欠乏状態となる。肝の解糖系と共役する脂質合成系も障害され、胎児期後半、新生児〜乳児期および思春期の成長障害が認められる。NICCDに対しては、中鎖脂肪酸と乳糖制限ミルク、CTLN2では中鎖脂肪酸と低炭水化物食により治療する。中鎖脂肪酸補充療法は、肝細胞に特異的にエネルギーを供給し、脂質およびグリコーゲン合成の促進、リンゴ酸-クエン酸NADHシャトルを介する細胞質NAD+/NADH比の改善、そしてアンモニアの代謝を促進する効果的な治療法である。加えて、この治療法の早期導入は肝臓の不可逆的な損傷を回避する。肝臓は、エネルギー必要量の約20%を消費し、有症者では肝消費相当量の中鎖脂肪酸を投与する。食後には、血糖の上昇、インシュリンの分泌、遊離脂肪酸の低下が認められ、本症では、この時間帯に肝細胞がエネルギー欠乏状態となることから、食事と共に中鎖脂肪酸を投与することが重要である。この治療法には、成長促進、CTLN2や肝癌発症の予防効果も期待される。果糖を含有するグリセオール輸液は禁忌であり、グルコースは高血糖状態で毒性を示すことから、糖尿病の併発時や中心静脈栄養時には、血糖の調節が重要である。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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