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研究目的:女性にとってのライフプランの背景にあるものと意味を明らかにする。方法:研究デザイン;質的な因子探索型研究、対象;B地域子育て学習・支援センターに来所された、末子が1 歳頃までの時期にある女性10 名,倫理的配慮:倫理審査委員会の承認を得てその基準に従って実施。結果・考察:対象の平均年齢は29.9 歳(24 〜 41)であった。結婚前について対象者が語った内容からはライフプランに影響している要因を表していると思われる4 つのライフプランの背景にあるものと意味を表すテーマが,結婚・妊娠・出産を経験してみた後では7 つのライフプランの背景にあるものと意味を表すテーマが分析され,結婚前は、性別役割分業意識から抜け出せないまま,また周囲からもそういうプレッシャーを受けながら,社会全体に浸透している「個人化」の価値観とのせめぎあいの中で苦悩している姿が浮き彫りになった。結婚後は、予想外であったり、思い通りにならない経験を積みながら、自分の選んだ人生を肯定的に受け止め、折り合いをつけ、新たな発見をしながら成長していた。結論:今後のライフプランニング教育に生かしていくべき課題が明確になり,今の社会であるからこそ求められる助産について考える大きな示唆も得られた。 |