アルコール依存症者の家族の回復に関する研究 半構造化面接を通じて
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2019 |
Předmět: | |
Zdroj: | アディクション看護. 16(2):83-103 |
ISSN: | 1349-7472 |
Popis: | 依存症者の家族10名を対象に、本人の回復や成長とともに家族がどのように変化したかを掌握するために半構造化面接を行った。結果、【飲酒・アディクションのきっかけと拍車】【問題行動の発現と本人の抵抗と底つき】【家族の認識と底つき】【本人の受診と診断】【本人の自助グループへのつながり】【家族としての対応と顛末】【家族が自助グループにつながったことによる本人の変化と家族の安寧】【共依存の自覚と戸惑い】【本人の元家族とのしがらみと共依存からの回復】【家族の回復・成長と本人への気持の変化】【自助グループの有益性と弊害】【子どもとの関わり、本人の子どもの頃と親としての関わり】【家族のアディクション観と回復観】の13カテゴリが抽出された。家族は当初本人の飲酒行動に違和感をもつ程度であったが、次第に本人のアディクションは拍車がかかっていった。問題行動が発現する中、本人は抵抗を経て底つき体験に至るが、一方で家族も不適切な認識をもって抵抗し、家族の底つき体験に至っていた。本人がスムーズに病院・治療につながるケースとそうでないケースがあったが、後者の要因としては、医師による依存症の診断の遅れや、病院のアルコールプログラムの不備等があった。家族が自助グループにつながることで家族としての対応は変化し、本人が依存症であることを受け入れていくとともに、その影響は本人にも及んだ。また家族は共依存を自覚し、元家族の振り返り等を通じて共依存からの回復を志していた。家族は自ら回復・成長するとともに、家族独自のアディクション観と回復観を構築していた。(著者抄録) |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |