Construction and Analysis of a Corpus of Written Comments by University Students: Focusing on the Style and Sentence-final Expressions

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2019
Předmět:
Zdroj: 文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature. 33(1):105-125
ISSN: 0914-5729
Popis: 本稿では、大学生が授業内で書くリアクションペーパーをコーパスとして構築するプロセスの中間報告を行うとともに、当該コーパスを一部使用した文体および文末表現の分析結果を報告する。大学1・2・3・4年生の合計249名から2,738枚のリアクションペーパーを収集し、さらにそれらを1文ずつに分け、対象者番号、学年、性別、記入日などのタグ付けを行った。本コーパスを用いた研究の試行として文体分析を行った結果、次のことが分かった。学年にかかわらず丁寧体が相当数選択され、男子よりも女子の方が丁寧体の選択率が高い。同様の傾向が1文ごとの文末形式にも見られたことから、女子の方が教員に対して待遇表現上の意識が強いと考えられる。「引用節+「と」+思考動詞」という文末表現に注目すると、丁寧形では学年が上がるにつれてその形式が増える傾向が窺えた。また引用節末に終助詞「な」を付加して話し言葉的な表現を挿入する文末形式は1年生に最も多く、特に1年生男子の約3分の1に見られた。今後はデータを増やし、より充実したコーパスの構築を行う。
Databáze: OpenAIRE