股関節骨折と高齢患者 股関節骨折患者、高齢患者、全患者の比較(Hip Fracture and Geriatric Patients: Comparisons among Hip Fracture Patients, Elderly Patients and Total Patients)

Autor: Kimiko, Takekawa
Jazyk: angličtina
Rok vydání: 2014
Předmět:
Zdroj: 高知赤十字病院医学雑誌 = Medical Journal of Kochi Red Cross Hospital. 18(1):23-27
ISSN: 0919-7427
Popis: 1993〜1995年に外科的修復を行った股関節骨折患者87例(HF群、男性18例、女性69例、平均78±0.9歳)と全手術患者2637例(T群、男性1221例、女性1418例、平均50±0.4歳)、70歳以上の高齢患者586例(70Y群、男性253例、女性333例、平均76±0.2歳)の医療記録を後方視的に調査した。血球数、血液生化学データ、心電図を比較し、肺機能障害患者と70Y群については動脈血液ガス分析を行った。さらに、肺、脳、腎臓、循環器疾患、悪性腫瘍、糖尿病の合併疾患数を計測した。赤血球数、ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット(Hct)、血小板数(Plt)はT群が他の2群よりも有意に高値であった。白血球数はHF群が他の2群よりも高値であった。PltはT群では男性よりも女性で高かった。血中尿素窒素とクレアチニンは70Y群がT群よりも高値であった。空腹時血糖はHF群が他の2群よりも高値であった。動脈血酸素分圧はHF群が他の2群よりも低値であった。HF患者では貧血の傾向が強く、これは高齢者における貧血と骨折による出血が原因と考えられる。また、HF患者では床上安静による低酸素症の傾向があった。
Databáze: OpenAIRE