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"本稿では, 最適通貨圏の条件を再検討することによって, ユーロ域が共通通貨を導入する条件を満たしているのかどうかを実証した。最適通貨圏の条件を, そのままユーロ域に当てはめると必ずしも満たしているとはいえない。なぜなら, それらの条件が満たされるのには, 時間がかかる可能性があるからである。そこで, 本稿では最適通貨圏の条件を動態的にとらえなおし, それらの条件の時間を通じた変化でもってそれらの条件が達成されようとしているのかどうかを検討した。それによれば, 多くの条件では, 長期的には達成されるような動向が観察され, ユーロが導入した後にもユーロ域は最適通貨圏の条件が, やがて満たされることを示唆している。SADAYOSHI TAKAYA. Dynamic Evaluation of Optimum Currency Area Conditions. This paper empirically examines to satisfy the conditions for introduction of the Euro in Europe through the Optimum Currency Area (OCA) arguments. From our results, the Euro Area isn't now fulfilled the conditions because the time is needed for the achievement. Therefore, we reevaluate the OCA conditions form the view of dynamics, to find the trend of achievement to the conditions." |