アミノフィリンのプロポフォール鎮静からの回復への影響 : bispectral indexと行動応答による評価
Autor: | GOTO, TAKASHI, SAKURAI, SATORU |
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Jazyk: | angličtina |
Rok vydání: | 2014 |
Předmět: | |
Zdroj: | 岐阜歯科学会雑誌 = The Journal of Gifu Dental Society. 41(1):1-7 |
ISSN: | 0385-0072 |
Popis: | 本研究では、アミノフィリン投与によりプロポフォール鎮静からの回復を促進できるかを検討した。被検者は有志の健康成人10人とし、各被験者に対し2回の実験を行った。実験ではプロポフォールを投与して鎮静状態とし、鎮静中に生理的食塊水あるいはアミノフィリンを投与した。生理的食塩水とアミノフィリンの投与は2週間以上開けた異なる日に投与し、それぞれの鎮静からの回復状態を比較した。また、これらの研究はダブルブラインド、無作為、クロスオーバー法で行った。プロポフォールは、意識が消失しbispectral index(BIS)が約60になるような状態を維持するように50分間持続投与した。生理的食塩水あるいはアミノフィリン(5mg/kg)は、プロポフォール投与中の40分の時点で投与された。実験中はBIS、指示行動に対する反応、呼吸・循環のパラメーター、プロポフォールとテオフィリンの血漿濃度を記録した。プロポフォール投与により、30-35分にはBIS値は61±10となって、全ての被験者は指示行動に反応しなくなり、意識消失状態となった。プロポフォール投与後40分に生理的食塩水あるいはアミノフィリンを投与したが、生理的食塩では効果が認められなかったのに対し、アミノフィリンは急激(1分以内)にBIS値を上昇させ、完全覚醒も可能とした。また、アミノフィリンはプロポフォールによって抑制された心肺機能も急速に正常化した。アミノフィリン投与に伴う重篤な副作用は認められなかった。今回の結果はアミノフィリンの投与がプロポフォール鎮静からの回復促進に有効であることを示した。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |