シズオカケン チュウブ ホウゲン ニ オケル スイリョウ ヒョウゲン ラ ダラ ニ ツイテ
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 阪大社会言語学研究ノート. 17:1-17 |
Popis: | 本稿では、静岡県中部方言における推量表現「ラ」「ダラ」を取り上げ、形態面・統語面・用法面の3 つの側面から記述を試みた。また、先行研究の記述において「ラ」に相当するとされる標準語「だろう」との比較を行った。その結果、特徴として以下のものが挙げられた。(a)形態面(a-1)述語に接続する形式である。(a-2)丁寧形を持たない推量表現形式である。(b)統語面(b-1)平叙文のみに後接する。(b-2)主節末のみに生起する。(b-3)終助詞「ネ」と共起する。また、「ラ」は標準語「よ」に相当する「エ(ー)」と共起する(「ダラ」との共起は不自然)。(c)用法面(c-1)「ラ」は「だろう」だけではなく「よね」「(し)そうだ」が持つ用法の一部も持っている。また、実在する証拠に基づく推定が可能である。(c-2)「ダラ」は、「ダ(のだ)」と「ラ」を合成した形式である。(c-3)聞き手目当て性を持つ形式である。以上の特徴から、当該方言では、「ラ」の終助詞化が起こっていることが考えられる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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