サルコイドーシスとSjoegren症候群の合併例
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2014 |
Předmět: | |
Zdroj: | 臨床皮膚科. 68(7):515-519 |
ISSN: | 0021-4973 |
Popis: | 59歳,女性.52歳時に顔面と頸部に皮疹が出現し近医受診.生検でサルコイドーシスと診断され,眼科的検索を含む全身精査で異常はなく皮膚サルコイドーシスとして加療していた.2012年5月頃より皮疹が拡大し疲労感の出現もあり当科に入院した.胸部X-Pで縦隔リンパ節は軽度腫脹していた.抗SS-A抗体,抗SS-B抗体とも高値で,Sjoegren症候群の精査のため唾液腺生検を施行したところ導管周囲に著明なリンパ球浸潤を確認した.また,心電図で高度房室ブロックを認めた.サルコイドーシスの病変が眼や唾液腺に及んだ場合,Sjogren症候群様症状を呈すことがあるとされるが,今回,われわれは皮膚サルコイドーシスの経過中にSS-A抗体,SS-B抗体が陽性となり,房室ブロック発症によりサルコイドーシスの診断に至ったと考え報告する.サルコイドーシスによる死因の半数は心病変によるといわれており,皮膚サルコイドーシス患者を診た場合には,長期にわたり経過をみるとともに,定期的な全身精査がきわめて重要である.(著者抄録) |
Databáze: | OpenAIRE |
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