セフメタゾール投与中に重篤な出血イベントを生じた3例
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2019 |
Předmět: | |
Zdroj: | 洛和会病院医学雑誌. 30:103-107 |
ISSN: | 1341-1845 |
Popis: | 近年、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamase:ESBL)産生菌による感染症が増加傾向にあり、カルバペネム系抗菌薬の使用頻度の増加が懸念されている。一方、抗菌薬適正使用の観点から、ESBL産生菌による感染症の非重症例ではセフメタゾール等のセファマイシン系抗菌薬が用いられるようになり、今後その使用頻度の増加が予想される。しかし、セフメタゾールの使用で稀ではあるがビタミンK欠乏、低プロトロンビン血症から重篤な出血が生じることがあり十分な注意が必要とされる。今回我々は、セフメタゾール投与中に重篤な出血イベントを生じた3例を経験した。3例とも高齢、腎機能障害、低栄養等の背景を有し、出血を契機にビタミンK欠乏が疑われた。また1例は出血が関連して死亡の転帰を辿った。セフメタゾール使用中は致死的な出血傾向が生じうることを認識し、高リスク例ではビタミンK補充やプロトロンビン時間のモニタリングを行うことが重要と考える。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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