重症急性膵炎術後の遺残膵膿瘍に対しCTガイド下経皮的ドレナージが著効した1例

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: 新潟医学会雑誌. 122(11):642-646
ISSN: 0029-0440
Popis: 症例は70歳, 女性. 重症急性膵炎から, 感染性膵壊死を合併しネクロゼクトミーを行った. 術後は閉鎖式持続洗浄で管理していたが, 発熱が持続しCTで膵尾部に直径2.5cm大の膿瘍形成を指摘された. 抗菌薬治療に抵抗性であり, 膿瘍の局在からエコーガイド下穿刺や内視鏡的穿刺は困難であり, CTガイド下膿瘍ドレナージを行う方針とした. CTガイド下に左側側背部から膿瘍を穿刺し, two-step法にて8Frカテーテルを膿瘍腔へ留置した. 穿刺ドレナージに伴う合併症はなく, ドレナージ後は膿瘍腔の洗浄と抗菌薬投与により膿瘍腔は縮小消退し, 膵炎は治癒し退院となった. CTガイド下膿瘍ドレナージは安全に実施可能であり, 腹腔内深部に局在する膿瘍に対して考慮すべき治療選択肢の1つである.
Databáze: OpenAIRE