ラット咬筋の基礎血流調節に対するサブスタンスPの作用

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2013
Předmět:
Zdroj: 北海道医療大学歯学雑誌. 32(1):21-31
ISSN: 1880-5892
Popis: 咬筋血管に対する拡張性トーン調節系の有無とそこに関わるサブスタンスPの役割を明らかにする目的で、ラット咬筋を用いてサブスタンスP受容体選択的阻害薬:spantide Iの基礎血流に対する抑制作用について検討した。その結果、咬筋における定常状態の基礎血流は、spantide Iによって有意に抑制された。また、spantide Iによって基礎血流が抑制された状態では、副交感神経性血管拡張反応ならびにアセチルコリン投与によって誘発される血管拡張反応が有意に抑制された。以上の結果から、咬筋血管では、サブスタンスPがその受容体を介して拡張性トーン調節に関与していることが示唆された。またサブスタンスPによる拡張性トーンの維持が抑制されると血管が過度に収縮し、その後の血管拡張反応に対して抑制的に影響することが示唆された。
Databáze: OpenAIRE