田漢の戯曲翻訳 : 日本戯曲翻訳を中心に
Jazyk: | čínština |
---|---|
Rok vydání: | 2016 |
Předmět: | |
Zdroj: | 言語文化研究. 42:241-256 |
ISSN: | 0387-4478 |
Popis: | 中国話劇(現代演劇)史上で重要な存在である田漢は、精力的に創作劇をつくると同時に、19の外国劇作品(そのうち11本が日本の劇作品)を翻訳した。本論は菊池寛の『父帰る』、山本有三の『嬰児殺し』の二作品を挙げて、他の翻訳者の訳文と比較し、その違いを詳細に考察する。田漢は読むだけではなく、舞台においての上演も最初から念頭に置き、原作を上演に適した短い文に訳すことに徹した。また、中国語に同様な表現がない箇所も、注釈で済ませたり、安易に削除したりはせずに、自然で文脈に即するような訳文になるよう徹底的に推敲した。原作の文学的、社会的意義ばかりに焦点が置かれていた1920年代の潮流において、田漢の翻訳理念は先進的であった。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |