Investigation on Wild Edible Plants and their Traditional Knowledge in Eastern Bhutan
Autor: | Delma, D, Thapa, L |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2007 |
Předmět: | |
Zdroj: | 信州大学農学部紀要. 43(1-2):43-59 |
ISSN: | 0583-0621 |
Popis: | 2005年にブータン王国西部および南部で実施した食用野生植物に関する調査に引き続き,2006年4月にブータン王国東部の農村4カ所,森林3カ所,市場3カ所等において調査を実施した。この結果,食用野生植物として25科47種の種子植物と12種のシダ植物を確認できた。本調査結果と2005年にブータン西部の市場を中心に行った調査結果を比較したところ13の植物種の食用利用が両調査に共通して確認された。中でも,Adhatota vasica,Plectocomia himalayana,Pogostemon amaranthoides,Asparagus racemosa,Phytolocca acinosa,Houttuynia cordataおよびElatostema lineolatumはブータンにおいて食用植物としての比較的使用頻度が高い植物種であった。今回,東ブータンにおいて利用が明らかになった食用野生植物の中には健康効果が信じられているものがあり,Elatostema lineolatum,Mentha sp.,Oenanthe javanicaおよびParis polyphyllaは血液に良い効果があるとされ,Fagopyrum cymosumおよびMentha sp.は皮膚病に良いと信じられていた。また,Mentha sp.はこの他に喘息,咳,風邪にも良いとされ,さらに,Thlaspi arvenseは結核に良いと信じられていた。シダ植物のBotrychium sp.に関しては食用すると長寿に結びつくと信じられていた。逆に,Amaranthus lividus,Amaranthus spinosusおよびCommelina benghalensisは尿に問題があるときは食べてはいけない,Adhatoda vasicaは目眩がするときは食べてはいけないといった健康に関する食用時の注意事項も信じられていた。現地ではこれら採取した野生植物を自家利用する他に,市場で販売しているが,村で共有林を設定し,このような野生植物資源を共同管理している事例もみられた。 Article 信州大学農学部紀要. 43(1-2): 43-59 (2007) |
Databáze: | OpenAIRE |
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