肝膿瘍、神経梅毒を合併した第2期梅毒の1例

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2022
Předmět:
Zdroj: 洛和会病院医学雑誌. 33:24-27
ISSN: 1341-1845
Popis: 48歳男性が1カ月前からの右季肋部痛を主訴に来院した。腹部造影CTでは肝臓S5/S8領域に低吸収域を認め、肝膿 瘍が疑われた。手掌に紅斑を伴い、非トレポネーマ、トレポネーマ検査から第2期梅毒と診断した。肝生検所見は肝 膿瘍で、肝組織内にTreponema pallidum(TP)を疑う菌体が検出された。髄液検査結果から神経梅毒と診断した。 梅毒感染に伴う肝障害は稀ではあるが早期梅毒肝炎やSyphilitic Hepatitisとして一般的な臨床像とともに注意喚起さ れている。一方で、肝膿瘍を伴う早期梅毒の報告例はない。早期梅毒では中枢浸潤が25% 〜60%と言われているが、 実際の報告は少ない。今回第2期梅毒による肝膿瘍、神経梅毒を経験したので報告する。
Databáze: OpenAIRE